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情報番号 1621 ヘルプ

タイトル: 数学機械実験室 日本語版
副題:
著者: Maria G. Bartolini Bussi(オリジナルサイト製作者)・田端毅(訳)
所属: Modena大学
データ存在URL:

http://math-info.criced.tsukuba.ac.jp/museum/MathematicalInstruments/macchine/_00lab.htm

所在情報:

データファイル:
対象国:
データの言語: 日本語
キーワード: 数学 機械
要旨:

 歴史的な機械およびその原理、系統等を紹介する事により、背景にある数学(科学)思想、考え方をよみがえらせてくれる。150にものぼる図版によって紹介される作品は多くの工夫、アイデアに満ちている。その中には現代ではとうに失なわれてしまったものや忘れ去られてしまった(かのように思われる)ものもある。しかしながら、実に多くの技術が今日に活かされ受け継がれていることも明らかである。そしてなによりも先人たちの知恵の高みに改めて驚愕させらることであろう。理論では知っている、解答、結論はわかっている、しかしながらそれを本当に実感として自分のものにできているのか。理解をより自然に、体感できるレベルでこれらの機械は示してくれる。このWebPageではその動きまでアニメーションしてくれる事はもちろん、対話型のシミュレーションによって実際に装置を動かしてみることができる。このことはあくまで仮想現実ではあるが、思考実験と考えれば画期的な要素といえるだろう。

  知識は積み重ねである。結果だけでなくそのアイデアの変遷、工夫は現代の我々にとっても次へのステップの大いなる示唆を含んでいる。ある時代において、いわゆる知恵の高まりは現代より大きかったかもしれない。ルネッサンス期など、自由な空気の中で社会が上昇機運にあるときはよい発想、アイデアが生まれ易かったのかもしれない(もちろんそれらを体感できる環境にいた者に限定されるのだが)。それらを物理的、精神的に追体験すること、思索を巡らすことは、数学のみならず科学全体に関し、教育的な大きな価値を持つ。
それはWebページ作者が序言で述べているように「そのこと(体験)により、学習者の興味を喚起し、直感力と想像力を養い、数学的モデルと現実の間の溝を埋め、探究心と創造力を培うことに役立つ。また、この学習に関連して、多かれ少なかれ (教師、生徒に限らずすべての)学習者は、自分が(その装置に関わる)歴史的な次元に存在すること(疑似体験)、および数学と社会や文化の間の関連を顧みる(両者の融合を感得する)といった新しい、あるいは非日常的な状況場面に自ら自然に向き合う」ことにある。歴史的事物にこれほど深く接触できる可能性を持ったsiteは多くはない。もちろん、それ以外にも現代人の思考トレーニングとしても最適である。単純におもしろく、知的好奇心、科学的本能を刺激し、実際に制作し実験しようという気にさせてくれる。そのことだけでも十分に価値がある。

 このような価値、意義のあるWebPage、文献を原語で読み理解し堪能することができればそれに越したことはない。しかしながら、それは誰にでもできることではない。特にこれはイタリア語である。時間と労力をかけなければ近づきがたいものになっている。そこで、研究者、学習者の利便のみならず一般の少しでも関心のある者にこのWebPageに触れ、楽しんで貰う為に翻訳作業をした。多くの価値はもとのWebPageに依存することはいうまでもない。しかしながら、言葉の障害を乗り越えて、価値を共有できるようにこの翻訳をした。是非、特に学習者、研究者はもちろん、実際に教壇に立っている先生方に多くの利用を希望するものである。

 最後に、オリジナルサイトの制作者である Maria G. Bartolini Bussi バルトリーニ ブッシ modena モデナ大学教授に尊敬を込めて感謝の意を表するとともに翻訳許可のご厚意に感謝をしたい。また、この翻訳に際し、筑波大学 礒田正美助教授、同院生 伊藤伸也、青山和裕両君をはじめ、多くの方々の協力、支援に感謝したい。